世間はこどもの日。元気に大きく育ってほしいのは親の思い。機械の世界も、大きいことはいいことだ、で大型化が進められてきた。たとえば男の子が大好きなモビルスーツでも恐竜的な進化とそのあとの小型化は定番(zzー>F91あたり)だろう。
最近の乗用車に限らず(横幅がどんどん広がっている気がする)、農業機械や建設鉱山機械も同様に今までは超大型化の一途を歩んできていた。たとえばコマツの最大のダンプトラック980Eは400US ton(363トン)積むことができるが、約25年前の930E(1996年発売)では320US tonしか積むことができなかった。25年で2割以上大きくなったわけだ。
そんな中で農業機械大手のジョンディアはついに大型化するだけの流れと別れを告げるらしい。CES2023でジョンディアは効率化を訴求している(Car Watch記事:ジョンディア、自動運転トラクターやAIによる農業効率化を「CES2023」で基調講演)
実現したい生産量に対しもはや大型化は解とならず、これからは効率を重視してデータを活用、より少ない労力でより大きな生産量を目指すことが求められるようになったということだそうだ。
これは鉱山機械でもおきつつある。Rio TintoとScaniaもAgile miningの取り組みを発表している。小型の機械を使うことが効率面や電動化を考えたときに有利になりうると考えているのだろう。
一般には大きいトラックほど、輸送量に対して燃費効率がいい傾向がある。そういった中で本当に小型化まで行うことが効率的なのかはわからないが、大型化の流れはある程度打ち止めになり、10X的なフレームで考えて効率化するところに来たとみてよさそうだ。
さて、こどもの日だ。自分たちの子供の世界の身長はどのくらいになるんだろうか?そしてそんな子供たちのために地球環境を残すには、どんな農業・資源開発が必要になるんだろうか?
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