[映画感想]Gran Torino、それはトランプ大統領前夜のラストベルトの物語

アメリカ出張中に同僚におすすめされた映画を見たので感想を残しておく。
おすすめしてきた同僚は車好きの中年の白人2人。そのことを踏まえるとこの映画は彼らに刺さったんだろうなとよくわかった。また、トランプがラストベルトを制して大統領になった

アメリカの主役が白人から移民へと主役が移っていく様子を、フォードとトヨタ、白人のウォルトと若きモン族といった構図で描いてていく。

忘れられた白人たちの物語、ラストベルトが舞台、2008年の映画として今見ると、ここからトランプ大統領へとつながっていくのかという思いも去来した。そこには映画の主人公のウォルトのような人々が住んでいた。そして朽ち果てようとしていた。そういった人の声を代弁したのがトランプだったのだろう、と。この映画を進めてきた2人は必ずしも共和党支持者ではないが、それでもラストベルトの物語には何か刺さるものがあるのだろう。

2016年の大統領選挙ではトランプはラストベルトで勝利した。2020年はしかし、コロナ対策に失敗したとみなされてバイデン大統領の誕生を許している。その後バイデンはラストベルトにも電気自動車・半導体の投資を入れている。この変化がどんな他民族国家・アメリカを生んでいくのか楽しみだ。

そしてクリストンイーストウッド、名前は知っているが映画を直接見ることは少なかった。これから彼の作品をほかにも見ていってみたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました